営業代行は価格だけじゃない!正しく比較するための5つの判断基準
- admin368072
- 10月10日
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更新日:10月14日
更新日:2025/10/01

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はじめに
営業代行を検討する企業の多くが、まず気にするのが「価格」です。
確かにコストは重要な要素のひとつですが、価格だけで営業代行会社を選ぶと、思ったような成果が出なかったり、契約後にミスマッチが発覚するリスクがあります。
営業代行は単なるアウトソーシングではなく、自社の営業活動を担う
「外部の営業チーム」。つまり、自社の“営業の顔”となる重要な存在です。
だからこそ、価格だけで判断するのではなく、複数の視点から総合的に比較することが欠かせません。
この記事では、営業代行会社を比較・検討する際に確認すべき 5つの判断基準 を紹介します。これらを押さえることで、価格に惑わされず、本当に成果につながる営業パートナーを見極めることができます。
1. 実績:「量」ではなく「自社との相性」を見る
営業代行会社を比較するとき、最初に確認すべきは「実績」です。ただし、
よくある「導入社数○○社!」といった数字だけでは、実態を正確に判断できません。
重要なのは、自社との相性 です。
大手企業との取引実績 大手企業と継続的に取引している場合、体制や業務品質、与信面が整っている可能性が高いです。ただし「一度だけ案件を受けた」なども“大手実績”と謳う会社もあるため、実績の中身は要確認です。
自社と同業界・類似商材での実績 業界特有の商流や意思決定プロセスを理解しているかどうかで、立ち上がりのスピードが大きく変わります。単に「営業経験がある」だけでなく、同様のターゲット属性で成果が出た事例を聞けるとベストです。
営業先の企業規模(SMB/エンタープライズなど) 営業手法はターゲットによって全く異なります。中小企業向けのアウトバウンドと、大手企業向けのナーチャリング型では運用設計が違うため、自社のターゲット規模に合わせた実績があるかがポイントです。
実績は「数や有名企業の名前」ではなく、「自社の営業モデルとのフィット感」で判断しましょう。
2. 対応:“丸投げで終わらない”提案・改善姿勢があるか
営業代行を比較するときに軽視されがちなのが、「対応力」です。
営業代行は契約して終わりではなく、スタート後の連携や改善活動が成果に直結します。
示唆や提案をしてくれるか 単なる指示待ちではなく、市場理解や実績に基づいて「こうした方が成果が出そうです」と提案してくれる会社は信頼できます。営業戦略の上流から関われるかどうかも重要です。
スピード感と情報共有の頻度 営業活動は日々状況が変わります。問い合わせや方向転換への対応が遅い会社は、成果も遅れがちです。メール返信やレポート提出の頻度・定例MTGの設定など、具体的な運用面を確認しましょう。
柔軟性があるか 最初の計画通りに全て進む営業案件は少ないため、要望や方向転換に対して柔軟に対応できる姿勢が重要です。現場では「これは契約外です」と断られて改善が進まないケースもあるため、事前確認が必要です。
対応範囲の明確化 テレアポのみ対応なのか、リスト作成・スクリプト作成・
戦略立案・ナーチャリングまで含めるのかで、得られる成果は大きく変わります。
「コール屋さん」なのか「営業支援パートナー」なのかは明確に分けて考えるべきです。
つまり「やってくれるか」だけでなく「どう関わってくれるか」が、成果の分かれ道です。
3. 体制:属人的にならない“再現性あるチーム運営”か
営業代行は人の力に依存する部分が大きく、体制面の差がそのまま成果に直結します。
契約前に体制を確認せず、担当者の退職や配置換えで成果がガタ落ちするケースは少なくありません。
社員か業務委託か 実績紹介は社員によるものでも、実際の運用は業務委託(2次受け)というケースもあります。二次受けが悪いわけではありませんが、担当のスキルや管理体制が不明瞭だとリスクが高まります。
1名体制かチーム体制か 1名体制はコストを抑えられる一方、属人化や離脱リスクが高いです。複数名で担当+リーダーが管理する体制があると、成果が安定しやすくなります。
営業+管理・マーケ人材がいるか 単なる実働だけでなく、営業企画やマーケティング視点を持つ人材が関わると、レポートの精度や改善提案の質が上がります。最近は、BtoBマーケと連携した営業代行体制を持つ会社も増えています。
「誰がやるか」ではなく「どんな体制でやるか」が、成果の再現性を左右します。
4. 価格:料金モデルと“安さの裏”を見極める
もちろん価格も重要な比較基準ですが、「安さ」だけで選ぶと危険です。例えば、業界水準に比べて極端に安い場合、稼働工数や人員体制が不十分で、成果が出にくいことがあります。
業界水準との比較
アウトバウンド(テレアポ型)の場合、時給換算で 2,500〜3,500円程度 が一般的な目安です。リスト作成や戦略立案など上流工程を含む場合は、それ以上になるケースもあります。逆に1,500円以下の低単価では、担当者の入れ替えや品質のばらつきが多いのも実情です。
料金モデルの特徴と注意点 成果報酬・成約報酬・固定報酬など、それぞれにメリット・デメリットがあります。特に成果報酬モデルは、活動の透明性やアポの質が担保されているかどうかが見極めのカギになります。
価格と内容をセットで確認する 金額だけではなく、「何を・誰が・どこまでやるのか」という内容とセットで判断することが、後々のトラブルやミスマッチを防ぐポイントです。
安さの裏には必ず理由があります。料金表だけで判断せず、中身を具体的に比較することが重要です。
5. エリア:地元理解や営業先との距離感も成果に影響
エリア(営業対象地域)を軽視すると、意外なところで成果差が出ます。近年はオンライン営業が主流になりつつありますが、エリア特性の理解はまだ営業成果に大きく関わります。
地元企業や商習慣に詳しいか 地域特有の意思決定スピード、商談マナーなどに詳しい会社は営業の温度感をつかみやすいです。
対象エリアに精通しているか 地方企業向け商材では、地元に拠点がある or 拠点近辺の企業を開拓した実績がある会社のほうが成果が出やすいケースもあります。
オンライン営業でも地の利が活きる たとえオンライン完結であっても、地域ごとの業界構造やネットワークを理解していると、リスト精度や初期アプローチの成功率が高まります。
エリアは軽視されがちですが、「商談の取りやすさ」「アプローチの温度感」を左右する重要な要素です。
まとめ
営業代行を選ぶときは、価格だけでは不十分です。実績・対応・体制・価格・エリアの5つの基準で丁寧に比較することで、契約後のミスマッチや成果不足を防げます。
「なんとなく安かったから」「有名企業の実績があったから」という理由だけで決めると、営業活動が形骸化したり、期待値と成果のギャップに悩まされるケースも少なくありません。
逆に、この5つの基準で比較すれば、戦略面でも実行面でも伴走してくれる信頼できる営業代行会社と出会える可能性が高まります。長期的な売上拡大を見据え、パートナー選びは慎重に行いましょう。